最新トピック

ホームへHome > 最新トピック > 特定非営利活動法人「ネパール・ヨードを支える会」について

トピック

特定非営利活動法人「ネパール・ヨードを支える会」について

特定非営利活動法人 ネパール・ヨードを支える会
理事長 熱田 親憙

写真:ネパール・ヨードを支える会

特定非営利活動法人「ネパール・ヨードを支える会」(SENID)は、ネパール・ヒマラヤ山麓の農村の人々を悩ませるヨード欠乏症の根絶を目指しています。

ヨード欠乏症とは、慢性的なヨード摂取不足により甲状腺が機能不全を起こす病気です。主な症状には、喉のあたりにこぶのような腫れものができる「甲状腺腫」と、甲状腺ホルモンの分泌不足で心身に障害をきたす「クレチン症」の2種類があり、ヨード欠乏症が認められる人口は世界で7億人、リスク人口は17~20億人とも言われております。海藻を日常的に食べる日本ではヨード欠乏の症状はみられませんが、内陸地帯や山岳地帯ではユニセフが対策に乗り出すほど重大な健康問題となっており、険しい山々に囲まれた集落の多いネパールは、特に重症患者が多いことで知られています。

ネパール政府はヨード欠乏症撲滅を国家プロジェクトとし、ヨードを添加した塩の普及に努めていますが、輸送手段の乏しさ、保管状態の悪さ、現地の嗜好に合わない味、高価である点など様々な要因により、遅々とした普及になっています。実際にヨード添加塩を使用しているネパール国民は全体の63%とまだまだ低く、ヨード欠乏症の罹患率が35%と、国民のおよそ3人に1人がヨード欠乏症であるというのが現状です。

写真:ネパール・ヨードを支える会

保管状況が悪く、政府の勧めるヨード添加塩をなかなか買えない農村地区において、その代替となるものがないか-そこで我々が注目したのが「昆布」なのです。昆布にはヨードをはじめとするミネラルが多く含まれており、食品として安全な素材です。昆布の食文化を持つ日本人として、これを何とかヨード欠乏症に悩むネパールの人たちに届けたい、と考えました。幸いにも、フジッコ㈱のご協力により、昆布のミネラルを抽出し、粉末化したものをカプセルに詰めた「昆布ミネラルカプセル」を作っていただき、海藻の食習慣のないネパールの方たちに摂取してもらうことが可能になりました。現地のトリブバン大学と提携し「昆布ミネラルカプセル」をネパールの妊婦に摂取してもらったところ、産まれてきた新生児はヨード欠乏症にかかっておらず、カプセルを飲んでいない妊婦から産まれた新生児に比べ、身長、体重ともにまさっているなど、予防と発育に大きな成果が得られております。

今後は、ネパール政府が勧めるヨード添加塩の普及政策の補完的役割としてこの「昆布ミネラルカプセル」を普及させ、そして、昆布の持つ健康効果を世界に広めていき、ネパールをはじめ、世界中のヨード欠乏症を根絶していきたいと考えています。

このページのトップへ戻る