昆布の成分と健康機能

ホームへHome > 昆布の成分と健康機能 > 栄養機能のおはなし > とろろ昆布を食べた場合の健康効果について

昆布にまつわる栄養機能のおはなし

日本の伝統食品「とろろ昆布」に関する研究(2)

とろろ昆布を食べた場合の健康効果について

前回は、昆布を薄く削ることによって組織に含まれる成分の溶出性が増すことから、とろろ昆布を食べると、昆布で報告されている生理活性はさらに効率良く機能するのではないかというお話しをしました。
今回は実際に動物に食べさせてその効果を調べてみました。

体重の変化に対する昆布試料の効果

まず、マウスに
(1)普通のえさ(標準食)
(2)脂肪分の割合が高い餌(高脂肪食)
(3)高脂肪食に粗く砕いた昆布を混ぜたもの(切削前)
(4)高脂肪食にとろろ昆布を混ぜたもの
をそれぞれ与えて飼育しました。

その結果、普通の餌に比べて高脂肪食を与えたマウスでは体重が大きく増加しました。これに対して粗く砕いた昆布を与えたマウスでは、高脂肪食による体重の増加が抑えられました。 さらに昆布を薄く削ったとろろ昆布の状態で与えると、体重は普通の餌を食べているマウスの体重により近い数値に抑えられました。

このマウスのお腹の脂肪の量を調べたところ、とろろ昆布を食べることによって、お腹の脂肪もつきにくくなっていることが分かったのです。

体重の変化に対する昆布試料の効果

内臓脂肪重量に対する昆布試料の効果

中性脂肪の吸収に対する昆布試料の効果

中性脂肪の吸収に対する昆布試料の効果

また別の実験では、一定量の油と一緒に(1)蒸留水、(2)粗く砕いた昆布を混ぜたもの(切削前)または(3)とろろ昆布をそれぞれ水に懸濁してラットに与えたところ、粗く砕いた昆布では腸から血管に移行する中性脂肪の量が抑えられましたが、とろろ昆布を与えたグループではさらにその量が減って、脂質の吸収がより抑えられることが分かりました。

この結果から、食事に昆布を取り入れると脂肪の吸収を抑えてお腹の脂肪が付きにくくなり、体重の増加を抑える働きがあること、またとろろ昆布のように薄く削って食べた場合、その効果が大きく、昆布の持つ機能性が高まるものと考えられます。

このページのトップへ戻る