昆布の成分と健康機能

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昆布にまつわる栄養機能のおはなし

マコンブ幼少体の血糖値上昇抑制作用について

偏った食生活や運動不足など、バランスの悪い生活習慣によって引き起こされる「メタボリックシンドローム」は、肥満症・糖尿病・高血圧・高脂血症などの生活習慣病と密接に関係しています。そして動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞などの心血管系疾患の発症を引き起こすと言われています。これらの病態を予防・緩和する一つの方法として、バランスの良い食生活を日常的に心がけることが挙げられます。

今回はマコンブの幼少体を熱水で煮出した抽出液に食後の血糖値をコントロールする成分が含まれていることを明らかにした動物実験を紹介します。
(昆布の幼少体:3月頃の春先に収穫される若い昆布や、また同じ頃に養殖用のロープから間引きされる昆布のこと。「春採り昆布」「早採り昆布」とも呼ばれます。)

グルコース投与後の血糖上昇に対するコンブ熱水抽出物の効果

マウスにグルコース(ブドウ糖)溶液を与え、同時に昆布の熱水抽出物を与えました。

このマウスの血糖値を調べたところ、グルコースを与えた30分後に血糖値が大きく上昇しました。これに対してマコンブ幼少体の熱水抽出物を与えたマウスでは、有意に上昇が抑えられていました

グルコースを注入したマウス結紮腸管内のグルコース残量

もう一つの実験では、マウスの腸の中に直接、グルコースもしくはマコンブ幼少体の混合液を同時に注入して30分後に腸管内に残存したグルコース量を測定しました。

その結果、グルコースと一緒に幼少体を注入したマウスでは、コントロールと比較して、腸管内に残っているグルコース量が多いことがわかりました。このことから、幼少体は腸管からのグルコース吸収を阻害しているものと考えられました。

食品に含まれている水溶性食物繊維にはもともと、血糖値の上昇を抑制するはたらきがあるといわれています。昆布には成体にもぬめりの成分である高分子の多糖類などが豊富に含まれていますが,今回の実験では成体のマコンブよりも若いマコンブに効果が強く、熱水抽出物中に含まれている有効成分は既に報告されている成分とは異なって、比較的低分子であるという点で注目されています。

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