昆布FAQ

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昆布FAQ:よくあるご質問

昆布が海の野菜と言われるのはなぜですか?
昆布には、野菜に負けないくらいのミネラルやビタミンが豊富に含まれています。また、海で育った昆布にはミネラルがバランス良く含まれており、「ミネラルの宝庫」とも呼ばれています。さらに低カロリーで食物繊維をたっぷり含むことから、「海の野菜」と呼ばれています。毎日の食事に昆布を取り入れれば、栄養バランスの改善に役立ちます。
最近話題になっている「メタボリックシンドローム」
昆布に含まれる成分にはメタボを予防したり、改善する効果がありますか?
期待できる研究結果がたくさん報告されています。
昆布に含まれる多糖類は食物繊維の一種です。食物繊維には血中コレステロールを下げたり、血糖値の上昇を抑えたりする働きがあります。昆布のぬめり成分である多糖類(アルギン酸やフコイダン)には血圧低下作用や血栓予防効果を持つことが報告されています。一方、海藻の中でも昆布やワカメ、ひじきなどの褐藻類のみに含まれている色素成分「フコキサンチン」には脂肪の燃焼を促進したり、糖尿病などにも有効である実験データが得られています。
このほか、昆布を日常的な食事として摂取する場合でも、健康効果が期待されます。昆布の熱水抽出物には血糖値上昇抑制作用が、とろろ昆布には食後に中性脂肪の上昇を抑制する作用などが報告されていますので、だしをとったり、昆布加工食品を食べることは健康維持に役立つと考えられます。
<参考文献:とろろ昆布の中性脂肪吸収抑制作用Biosci Biotechnol Biochem. 2009 Oct;73(10):2326-8.>
震災後、インターネット上で「被曝の予防には昆布が良い」という書き込みを見ましたが、本当ですか?
日頃から昆布食品を食べて放射性のないヨウ素で甲状腺を満たしておくと、被曝しても放射性ヨウ素が甲状腺に蓄積しにくくなると考えられます。実際に過去の文献には、とろろ昆布の摂取により甲状腺の放射性ヨウ素の摂取率が低下することを報告している論文があります。しかし、ヨウ素が豊富な昆布とはいえ、放射線障害予防薬である安定ヨウ素剤のように短時間で大量に取り込むことは難しく、昆布の種類や加工状態によってヨウ素の含量は異なります。従って、原子力災害時の対策として昆布を摂取することは正しい対応とは言えません。
「生昆布」とはどういったものですか?普通の乾燥した昆布と何が違うのですか?
昆布は夏場の限られた時期に漁を行い、乾燥して貯蔵されます。近年では保存技術や輸送技術の発達によって冷凍品の利用も可能です。このような乾燥処理を行っていない昆布を生昆布と呼んでいます。生昆布はアミノ酸や多糖類を保持しやすい性質を持っています。食べ方としては、細切りしたものをかるく湯通しや蒸すなどして熱を通し、そのまま「お刺身昆布」として食べられています。また、佃煮に加工した場合、乾燥昆布と比べて軟らかく、外観として照りが良いなどの特徴を持つことがこれまでの研究で分かっています。生昆布は、新しい昆布原料として期待されています。
「白口浜」「黒口浜」って何ですか?
北海道南部にある渡島半島では、同じ種類のマコンブでも、乾燥した時にその切り口が白いものや黒いものがあります。しかも、その色の違いは、昆布の採れる浜によって分かれるため、区別して呼ばれます。過去の文献によると、白口浜と黒口浜では陸地の地質が異なり、白口浜付近の地質は石英(白色)の多く占める流紋岩が、黒口浜では輝石、角閃石などの黒い岩石を含む安山岩を基礎とした岩盤であると言われています。また、陸上の栄養素が川から海に流れ込み、それらが昆布の品質に影響を与えるため、浜ごとに昆布の特徴が異なっているとも考えられています。しかしながら、地形の差と水質、昆布の色との因果関係ははっきりと分かっていません。
<参考文献:大石圭一「昆布の道」(第一書房)>
昆布が海でだしが出ないのはどうしてですか。
海の中では昆布のだし成分は昆布の栄養として働いているからです。 海の中では昆布も生きています。生きている昆布には細胞膜の選択透過性(要らない成分を排出し、必要な成分を取り入れる働き)が備わっています。昆布のうま味成分であるグルタミン酸は昆布の生存に必要な栄養素であり、海の中に流出しないため、海ではだしが出ません。昆布を乾燥させると、細胞膜の選択透過性が失われることで細胞内の成分が流出しやすくなるため、乾燥した昆布からは美味しいだしがとれるものと考えられます。
だしをとったあとの昆布には栄養はありますか。
たくさんの栄養成分が含まれています。
だしをとった後の昆布には、アルギン酸などの多糖類をはじめ、たくさんの栄養素が含まれています。アルギン酸には血圧を下げる働きや消化酵素の働きを活発にする働きが、フコイダンには血栓やガンを予防する効果があると報告されています。これら栄養のかたまりをただ捨ててしまうのはもったいありません。
昆布を食べると髪にいいのは本当ですか。
実は科学的根拠はありません。
昆布はミネラルや食物繊維を豊富に含有しているので、健康を維持するうえで大切な食材ですが、毛髪の主成分はたんぱく質ですので、海藻類に直接的な発毛、増毛作用は認められていないのです。ただ、昆布やひじきに多く含まれるヨードは、新陳代謝を促したり、成長ホルモンの分泌を手助けしたりする働きを持っています。増毛や発毛の効果はなくても、髪の毛の艶を良くするなどの効果は期待できるかもしれません。
佃煮昆布は塩分を採りすぎてしまいませんか。
通常の食事では佃煮昆布だけで塩分を取りすぎることはないと考えられます。
食べる量は人によって違いますが、ご飯と一緒に食べる佃煮昆布の量が1回あたり10g程度であるとすると、1回の塩分摂取量は1gに満たない計算になります。さらに昆布に含まれるアルギン酸やカリウムは余分なナトリウムを排泄してくれる働きがあります。ちなみにご飯は塩分を含んでいませんが、味噌汁は1杯1.5~2g程度、カップラーメンは1杯5g程度の塩分を含んでいます。どんな食べ物でも食べ過ぎはよくありません。一緒に食べる食べ物や食べる量を考えて、塩分が1日10g以内になるように調整しましょう。

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